生き方の足し算引き算(長文です)

 この度、移転によるリニューアルオープンに伴い、これまで以上に皆様に喜んでいただけるようサロンメニューの内容と価格の見直しを致しました事は、ホームページトップにてお知らせした通りです。

 

 その中で特別大きな変更点は、

 

「メニューから整理収納関係の講座を引いたこと」だと思います。

 

実を申し上げますと、これまで多くの方々に整理収納コンサルタント業務・整理収納講座講演のご依頼をいただきまして、スタジオ・ディゾンネの中では最も人気のメニューでした。

 

巷の片付けブームもあり、皆様のご関心も高かったことがうかがえます。

 

のべ何百名もの方が私の拙い話を真剣に聞いてくださり、実際にご自宅の作業に着手してくださったことを改めて思い起こしております。

私に講座をご依頼くださった方や、会場の皆様が、整理収納を通して笑顔を輝かせていらっしゃる姿を目の当たりにして私も幸せを感じておりました。

 

整理収納が繋いでくれた掛け替えのないご縁もいくつかあります。

 

整理収納は、一時のブームから落ち着き、整理収納の精神的な役割や時代にあった役割などを模索する時代に入った印象があります。

つまり、これまで以上に人々の暮らしに欠かせないメソッドとなり、

ニーズもニッチで多様化していると感じています。

これからはもっと「整理収納」を学ぶべき時代になると思います。

 

そこであえて「整理収納をメニューから引いた」のはなぜかと訝しがられるかもしれませんね。

 

 長文ですし、少し、込み入った話になりますけれど、よろしければお付き合いください。

 

私が「整理収納アドバイザー」を目指したのは、

一言で言うなら「おうちにいるのが好きだから」です。

 

(あー、今、すごくどよめきましたよね…ええ、ええ、分かっておりましたよ。)

チョロチョロと出歩いていますし、お友だちとお出かけしたり、ランチを楽しんだり、

新しい学びの場に顔を出したり…だから、よく出歩くのが好きな人、とか社交的な人だと思われています。

 

私自身も、この出歩き具合を思えば、そう思われても致し方ないなぁと、思います。

別にそのこと自体は嬉しいですけどね。

 

だけど本当の私は相当な「引きこもり体質」なのを、ごく親しい友人たちや家族は知っています。

無理やり用事を作って出なければ、一歩も外へ出たくないのです。

家の中でじっと座って、

ただ、ただ、五感を働かせ、様々な空想を巡らせている時間が何より好きです。

 

そんな私が「出会った」のが「アロマテラピー」でした。

 

香りがもたらす豊かさは、例えようもなく、目に見えない香りの分子が、

空気中や、私の体内…血管の中などを駆け巡ってくれているのを考えるだけでも

カンドーものです!!

 

家の中の模様替えをするのも大好きです。

それは、「氣」の存在を意識しているからです。

空気の流れとも少し違う何かがスムースに移動したり、隅っこでとぐろを巻いていたり。

目に見えないからあれなんですが(どれなんだ?)、確かにそれが気分や体調を左右するようで。

 

だからと言って、スピリチュアル(スピリチャル)と呼ばれる人間でも多分ないので、

その「氣の流れ」をスムーズにして大好きなアロマテラピーを心ゆくまで

楽しめる「現実的な方法」を知りたいと思い至りました。

 

私にっとってのその「現実的な方法」がハウスキーピング協会の整理収納メソッドです。

(代表理事の澤氏の名前をとって「澤メソッド」とも呼ばれています。)

 

はあ、なるほど!

「気に入らないものは気持ちが入っていない」と風水師でもある有名アドバイザーの小西さよさんも著書の中でおっしゃっていますが、まさにそういうことなのです。

 

「気に入ったものばかりの中で氣の入った生活をする」ための整理収納。

 

時々お話ししますし、ホームページにも書いていますので、ご存知の方もいらっしゃると

思いますが、私にとっての「家」は「箱」ではなくて「家庭」そのもの。

無形で、自分や家族にとっての「シェルター」です。

 

だから整えないことには、そこから明日の活力を得ることが困難です。

 

犯罪や嫉妬、いじめや誤解、〇〇ハラスメント、環境汚染、自然災害、

事故・事件、不親切で気の利かないサービスなどなど…

私たちを取り巻くストレスの原因は枚挙にいとまがありません。

 

幸いなるかな、私たちはまだそのような酷いストレスにさらされることはなく過ぎてきましたが、これから先も元気で過ごしていくには「家を整えること」は一大事です!

 

さてさて、それにはファシリテーターとなって活躍する整理収納アドバイザー🌟は

時代のニーズそのものだと思います。

 

ですが。

 

ふと、思いました…

「私のすべきことは、本当にこれ?」

 

私にしか出来ないことがあるはずです…というか、

あることに本当はとっくに気づいていました。

 

それが「色と香りの豊かさを伝えていくこと」です。

 

首都圏に戻りました事で、メディアや新聞・雑誌などで大活躍される素敵な、そして

大好きな先輩方や同僚が大勢いらっしゃいます。

 

彼女たちの伝えている仕事は本当に素晴らしいです!

これを「素晴らしい」などという使い古された言葉で表すのが癪なのですが、

「素晴らしい」のです!

 

お人柄が素晴らしいからこそ、伝えられるものにも特別な価値が生まれるのだな、

と実感します。

 

だから、私はそれを先輩方から受け取る側でありたいと思うようになりました。

整理収納を「伝えていく」のは、多分、私じゃない。

 

この気持ちをどう解していただけるか少し不安ですが、挫折のようなネガティブな

感情は微塵もありません。もっとポジティブな感情で、

彼女たち大先輩が伝えた整理収納のメソッドの次のステージとして私が色や香りを伝えていきたい!という厚かましくも前向きな適材適所に気づいた感じです(笑)。

 

私の原点に戻り、私が発信したいことのエッセンスを得た、と

理解していただけると多分最も近いと思います。

 

前からうっすら(うっすらよりは濃いな…笑)そう感じていたのだけど、

なにせ、ディゾンネの人気メニューですから踏ん切りがつきませんでした。

 

そう感じているのに、

有り難いことですが整理収納に関するご依頼が途切れることは

ありませんでしたから、「必要とされている(かも?)」喜びに酔っていたところもありました。

 

それから…ほら、整理収納を学んだ方ならわかりますよね?

「所有の意味を考える」っていうアレです。

 

コンサルタントになるまでにかかった費用が高かったから、

(一応最短最安でとったんですけどね。。。と自慢する性格黒いヤツ)

流行りだったから、

栄華の象徴(?)だったから…

 

と、いうわけで手放せなかったのです。

 

でも、ちょっと前、大好きな先輩アドバイザーの一人とケーキを食べながら

おしゃべりしていた時に

 

「えとさ、陽子ちゃん、ごめん!本当ごめん!だけど、陽子ちゃんは片付けの仕事してる

イメージわかないんだよね」と、言われたのです。

 

言われた…なんて書くと、日本語には「迷惑の受け身」という言い方があって、

〇〇されたという言い回しが時に嬉しくないように響くのですが、

今回のそれは、書き表すならば、

 

「キターーーーーーっ!!やったーーーー!」と申しましょうか、

なんとも言えない解放感を伴った嬉しい感情が押し寄せてきました。

今もその時のことを思い出すと、ほっとして泣きそうになります。

 

これでやっと好きなことにフォーカスできる!って。

その先輩が、ぐずぐずと渋っていた私の身を解き放ってくれました。

即座に決断しました。

 

私の人生の整理収納です!

 

最後に。

この度の引越しは、ものすごいダウンサイジングをしました。

床面積が半分以下(1 /3にはならないがそれに近い)となり、

広い広い庭も一般的なバルコニーに変わりました。

 

とてもそうしたかったから。必要を見極めるチャンス!

引っ越してもうすぐ3ヶ月を過ぎますが、未だ最適化出来ていません。

これを試行錯誤して、落ち着いたら、この盛大な整理とダウンサイジングについて

整理収納コンサルタントの体験談として

ブログを連載しようかと考えています。

 

またその時は懲りずにお付き合いください。

 

整理収納コンサルタント

山内 陽子