アルミホイルがやってきた。

ようこそ「スタジオ・ディゾンネ」へ

山形・福島より「整理収納×アロマ」を提唱する快適空間コンサルタント 山内陽子です。


昨日、アルミホイルが2本、わが家に嫁いできました。

通常、私は消耗品もストックの数をきっちり決めているので、

こういうモノをなかなか嫁にとりませんが(笑)、

今回はちょっと特別で、サルベージ・パーティをする予定があったので、

お申し出に感謝して、ありがたく頂きました。


このアルミホイル、歴史をもつ、とある邸宅から現れた、由緒正しき?アルミホイル。

代々大切に住み次いで来た、そのお屋敷のお嬢様からのプレゼント。


もう、現在、このお屋敷には、何年も誰も住んでおらず、お嬢様も管理が大変になったために

お屋敷を取り壊すことになったのだそう。


でも、このお嬢様は、歴史あるお屋敷の、いろいろな思い出が染み付いた家財道具や建材に対し、

とても愛情を持って接しておいでです。

時間をじっくりとかけて、ひとつひとつ、家にあるモノたちを整理しています。

私は、彼女のこのお話を聞くのがとても好き。


モノの在処から、どうしてそれがあるのか、誰が使ってたのか、

その人はどういう人で、どういう思い出があって・・・・


まるでタイムスリップして、当時のお宅にお邪魔したみたいな気分になります。

時にはもう天国にいる人なのに、お会いして思い出を共有したような気がすることも。


私もこのお屋敷の中から、いくつか譲って頂いたものがあります。

とても気に入って、大切に使わせて頂いています。

下さったお嬢様も、「そういう使い方もあり?!」と驚かれたりしますが、

私は古くてステキな物は、身近において使える使い方を考えるのが好きです。

気に入って譲って頂いたのだもの、いつも見えるところに置いておきたいですもん。


さて、さて、アルミホイルに話を戻します。

どういうわけだかアルミホイルが沢山出て来たそうで。


「昔はさ、銀行とか郵便局で預金すると、こういうのたくさんくれたよね!」なんて

景気が良かった頃の日本の思い出話にまで飛躍して。


明治・大正・昭和・平成・・・続いて行く中で、

どこかとどこかにいる人がつながれるのが思い出なんですねー。


ただ、思い出があると、本人以外って片づけるのにエネルギーがいるんですよね。

私も経験があります。故人に過剰な感情移入をしてしまうから神経が消耗します。

こればっかりは、当の本人が選んで、残す物は残し、全てを片づけておくのが一番!


大切なものや、人、思い出や、場所を、きちんと整理するためには?との話題から

「今度一緒に、エンディングノート書こう!」という約束もしました。


エンディングノートは、「高齢者が書くもの」って一般的に思われていますが、

私は年齢と寿命は関係ないと思うので。


とーーーってもお年を召して体力が落ちてからとか、

病気になって考えるのもおっくうになってからでは、

「大切な事を書きとめるノート」なのに

大切な事について十分に検討できなくなっちゃったら悲しいから。

元気なうちに書きたいな。

それに、早く書いて、書き換えたくなったらそうすればいい。

そうすれば、より自分をきちんと見つめられると思うから。


時々、ふとお茶のみをする彼女とは、わりとなんでも話します。

今日もまた、思いがけずアルミホイルのおかげで、楽しいお茶の時間を過ごす事が出来ました。