片付けられない理由(最終回)

この写真に映っているもの、何だかわかりますか?

高さおよそ30センチに積み上げられた、

雑誌の切り抜きや本のコピー。


私の「宝物」です。


手前にちらっと角だけ映っていますが、

もうひと積みありました。


それをほとんど全部、捨てちゃいました!


これらのうち、約2/3が海外の雑誌から切り抜かれたインテリア関係の記事や、料理や文化に関する記事。残りは、心に特に強く響いた本の一節のコピーとか、好きな人(有名な方では、アナ・ウィンターさんとかグレース・ケリーさん、鳩山幸さん、桐島洋子さん&かれんさん、光野桃さん、佐藤悦子さんなどなどスタイルのある女性たち・・・無名の方でも気に入ったものも)の記事とか写真とか。


私が好きなものを集めたコレクションと言えるもの。

イメージソースであり、癒しのモト。

どんなに疲れている時も、少々辛い事があっても、これらの大好きコレクションを

眺めていると元気をもらえます。

これにかなり寄りかかって心地よく暮らしてきた大切なものでした。

(大切なのですが、どんどん新しく入ってきて、どんどんどんどん増える・・・)


書籍の整理を終えて、仕上げとしてこれを整理しました!


「大切な物を無理に処分しなくても良い」

これが、私の片付けのポリシー。


だけど、今回、自分自身にじっくりと向き合った事で、このコレクション

への依存を克服したい気持ちが芽生えてきました。


「大切だけど、自然に手放そうと思う」時期が来たのです。


不思議なもので、このコレクションを手放せたら、私の問題が克服出来そうだ、

とワクワクと感じたのです。

今まで、どんなに「これ、ちょっと減らさないと・・・」と思っていても

出来なかったのに。

「その日」が自然にやってきました。


特に思い入れの強い記事をいくらかと、

もう他界してしまった義母の料理レシピだけを残して。

あとはポイっ!


なんだか自分の体の内側まで濯いだようなとてつもないスッキリ感が

味わえました。

「さあ、ここからスタート!」

何があったわけでもない、ある週末の午後でしたが、そんな気分になりました。


最後に。

どうしても執着してしまうモノとの付き合い方は、

「捨てなくちゃ」という考え方に執着しないこと、のようです。


今、同じような悩みのある人に、執着や思い入れから自ずと解放される日が

自然に(でも、出来るだけ早く)やってきますように。