山形・福島より
快適空間コンサルタントの山内陽子です。
この不思議な機械、おもちゃなんです。
数年前、東京の科学未来館にあるミュージアムショップ
で購入したLEDライトを灯せる装置。
スイッチ部分をつなぎ直すと、いろいろな色が灯ります。
子どもが置いて行った荷物の中から
見つけました。
あの頃は、プラモデルを作る勢いで、こういう
理科系おもちゃの組み立てに熱中していた娘たち。
これも、作ってから実験につかえるのでしょうけれど、
組み立てる事に熱心でした。
もう、説明書はなくなってしまったので、どんな実験に役立つのか
わからなくなってしまったけれど。
私が小学生の頃、まだLEDなんて(たぶん)無かった。
豆電球と電池を、かまぼこ板みたいなのに設置して、細い電線をとめて、
直流だ、交流だ、とやったのが思い出されます。
長い時間灯るけど、ちょっと暗い交流よりも、
すぐに豆電球が切れちゃうけど明るい直流が好きだった、私。
↑
コツコツ長くじっくり頑張れない性格がこういうところにも出てるのかな(汗)。
世代が変わって、今は、小学生がこんなLEDの装置を組み立てる時代になったのね。
もうちょっとすると、小学生が有機ELパネルを使って工作する日が来るのかな。
科学の発展の目覚ましさを、改めて思うある日の午後でした。
カラーコーディネーターの勉強をしていたとき、
まったく見た事も聞いた事も無い物を理解して覚えなくては
ならず、苦労したことを覚えています。
きっと、この苦労、私だけじゃないはず。
プロが書いたテキストですが、読む側にしてみれば、
頭だけで理解する事は、知識としては足下グラグラ。
輝度計や照度計などの特殊な機器や文化的遺産や芸術品などなど
たくさんのものがテキストに登場します。
私は特に、具体的にイメージ出来ない物は記憶出来ないという頑固な脳みそ(?)の持ち主なので、出来るだけ本物を見られる様に
努めたものです。
バレエリュスの衣装なども、当時ちょうど都内で展示されたので、
わざわざ新国立美術館に足を運びました。
写真は測光装置のひとつ、積分球。
これもテキストに登場しますが、普通に生活していて積分球と聞いて、
「ああ、あれね!」とピンとくる方は少ないんじゃないかと思います。
ラッキーな事に、私は当時、国内外で積分球の本物を見学するチャンスに
恵まれました。日頃の行い良いのかもっ(うふふ♪)
あの不思議な物を見る前と見た後で、勉強への興味の強さがぐっと
変わりました〜。
つい先日、再びご縁があって、積分球を見せていただく事に。
真っ黒の部屋の中に設置されている、真っ黒の目玉ロボットのような
装置をパカっとあけると中は全面真っ白です。
酸化チタンや酸化バリウムなどを塗料に使って白く塗ってあります。
顔を近づけると遠近感が失われてクラクラします。ホワイトアウトの状態に陥ります。
この塗料のおかげで中に灯した光が、装置の中で反射します。
あ、でも気をつけないと。
うっかり髪の毛とかホコリとかがついたら測定結果に影響しちゃいます。
これまで見せてくださった方々は、みなさん白い手袋(しかも繊維のくずが落ちない素材)を
して作業していらっしゃいましたよ。繊細な装置です。
積分球のサイズは、様々で、直径・数十センチのものから、特別大きい物では数メートルあり
測りたい物に合わせたサイズの積分球が必要だそう。
写真のこちらは日本ではトップクラスに大きいらしいです。
特別に撮影許可を得る事が出来たので、ちょっとだけご紹介。
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積分球については、
「認定講師が教えるカラーコーディネーターテキスト&問題集2級」
桜井輝子・著 成美堂出版 ISBN978-4-415-21305-7 159ページ に解説があります。
私はこのテキストが特に分かりやすいと感じてお世話になりました。
または、こちらのホームページが分かりやすいと思いましたので参考にしてください。
有機EL照明をご存知でしょうか。
これまでの照明は、光が線や束になって照らしますが、この有機EL照明は、面となって照らします。
LEDに次ぐ、環境に優しい次世代照明として、最先端で研究がつづけられている照明です。
山形県米沢市は、この研究拠点となっています。
写真は、米沢市にある伝国の杜という公共施設の中に展示されている、有機EL照明をつかった商品です。
「ハンガー」と呼ばれるもので、ルミオテックという会社で作られ、実用化されています。
これ、ずっと欲しいなあって思っています。
クローゼットや、収納庫の中にかけておくと、場所をとらないでいいんだけどな。
今日、専門の方のお話を伺いましたが、これ1つあると、一般的なサイズのお手洗いなら十分な明かりだそうです。夜中にトイレに起きても、まぶしくないからいいのだとか。
整理収納アドバイザーとしては、この未来感半端ない(←どこかのCMで見たフレーズ)ハンガーの
使い方を研究したい気持ちがムクムク・・・
欲しいな、やっぱり。
でも、まだまだ高価なの。
早くもっともっと研究が進んで、手の届く価格になるのが待ち遠しいです。
もう一つ、「バニティ」というかわいらしい名前で発売されている、鏡もあるのだけど、
お値段聞いてびっくり!頑張ってお小遣い貯めないと買えません。でも、いつか欲しいな。
でもね、このバニティは、まだデザインがビミョウで・・・その過程で・・・いろいろ突っ込みたい(笑)。
もし、ルミオテックの方が、これをご覧になっていらしたら、いろいろ言わせてくださーい!!!
米沢市では、毎年2月の第二土日に、「上杉雪灯籠祭り」が開かれます。
数百の雪灯籠と数千の雪のぼんぼりに、本物のろうそくの明かりが灯されて夜の松ヶ岬公園(上杉城の跡地で春には桜の名所としても知られています)を幻想的に彩ります。
引っ越してきたとき、「不特定多数の人が訪れるところに本物のろうそくで火をつけるなんて考えられない!!」と
ドエライ驚きを感じましたが、哀しいもんですね...治安を考えてしまう都会で生まれた性です...今はこの安全な米沢市で純粋に雪灯籠とぼんぼりを「きれいだな...」と感じることができるようになりました。
メイン会場の松が岬公園以外にも、あちこちで会社やお寺や教会や学校や個人宅単位で、それぞれのご意思で参加されていてそれぞれに明かりが灯ります。
写真は山形大学工学部の正門を入ったところ。
ちょうど通りかかったときは折悪く明かりがともっていなかったのですが、有機ELっぽいぼんぼり、なのかなぁ?